総徳の讃嘆
 


帰命頂礼、十善戒 十方三世 の諸如来の
三十二種の妙相もこの浄戒を、種因とす

戒定智慧も三密も三十七の道品も身三口四と、

意三より 皆生じたる功徳なり

心身を1つにして仏の教命に帰依して五体投地して
三宝を礼拝する。
三十二の大人相を具(ととのえ)たもう仏陀も十善戒
の功徳をもってこの妙相を得たもう。
身心の悪行を防ぎ思慮を静め真理を極めた智慧も
涅槃(悟り)に到る三十七の正道も、身= 不殺生
不偸盗、不邪淫、口=不妄語、不綺語、不悪口、不両舌
意=不慳貪、不瞋恚、不邪見 との十善戒の功徳を増長
せしものにして菩薩の因より果に到るまで修行するところの
一切の萬行はこの十善戒より出生せざるはなくみな十善戒の
功徳によるものである。

  世間諸善の根本(こもと)にて人の人たる道なれば
  出家在家も持つ(たもつ)べく老若長幼(ろうにゃくちょうよう)
  奉ずべし 龍樹菩薩の教誡に 仏果を期して戒なきは
  渡りに船のなき如く 到るを得じと、のたまえり

世間の一切の善根はこの十善より生ずるものなれば諸善の
根本と言う。世界万国、人の住む処この道行われずんば
必ず不遇不祥惑乱生ず。
釈尊より六百年の後世、出世の大聖者として宏凡(こうはん)な
仏教諸宗の高祖である。龍樹菩薩の教えにも
仏の悟りを求めて難行苦行するとも十善戒を持たざれば船のない
渡しを渡ろうとするようにそれは不可能である。

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